宅建士について

宅建士とコンプライアンス

コンプライアンスとゆう言葉から連想されることとして、「法令遵守(ほうれいじゅんしゅ)」を思い浮かべることが多いかと思います。 しかしながら、一般の消費者が企業に求めるコンプライアンスは法令遵守にとどまりません。

現代において企業に求められるコンプライアンスは「法令」や「社内ルール」の遵守を土台として、「社会倫理」への適切な配慮を行い、公平・公正な企業活動を行うことと定義されます。

宅建業は特に顧客とのトラブルやクレームが発生しやすく、コンプライアンスに抵触しやすい要因が内在していると言われます。

その要因は以下のようなものです。

① 従業員の実績を重要視する。

 どのような業界にも共通することですが、営業担当者は自らの実績によって会社から評価されます。そのことからついつい成果を求めてコンプライアンスが疎かになってしまうことがあるのです。

➁ チェックが効きにくい事業体制

各営業所ごとの事業体制となっているため、どうしても細部までのチェックが行き届いていないことが起こりやすくなっています。また、各営業担当者に一連の取引を一任していることも原因のひとつとして考えられます。

③ 転職が頻繁に行われる

他業種に比べても経験者が同業他社へ転職することが比較的に容易であるように考えられます。そういったことから蓄積された知識や情報の継承がなされていないことが原因となることもあるようです。

 

以上の要因をふまえて、宅建業者、とくに資格者である宅建士は、業務に対する公平性と公正性を高めること、継続的に知識を習得すること、品格を保持することで高度な職業倫理感を持つことが求められているのです。