事故物件の価値を取り戻す「株式会社カチモード」の取り組み

自殺や事件、孤独死等がその物件内で発生した場合、その物件には「告知事項)が発生し、いわゆる「事故物件」と呼ばれることになります。

そうなりますと、まず室内の原状回復工事(特殊清掃やリフォーム)が発生します。更には新たに買主や借主となる方に対して告知事項を告げなければならないので必然的に買取金額や賃料を相場よりも下げなければならないことになります。

前回、これらのことを損害賠償請求として亡くなられた方の保証人や相続人に求償出来ると言いましたが、なかなか現実には難しいケースもあるようです。

こういった不測の事態によって損なわれた不動産の価値を回復させることを目的に事業を営んでいる会社があります。東京都新宿区にある「株式会社カチモード」という会社です。

同社では事故物件でのオバケ調査と称しましてその物件内で映像機器や音声調査、更には温度、湿度、電磁波等のあらゆる角度から徹底的に調査を実施します。そして物件内で異常な事象が起こらないことを証明すると共に保証書を発行するという流れです。

そして保障の裏付けとして、調査においてなんらかの異常な事象が発見された場合、不動産のオーナーに対しては借り上げの提案、賃借人の場合は懸賞金を差し上げることになっています。

本来回復することが困難な「心理的瑕疵」というものに対して科学的なアプローチでもって価値を取り戻すというのはとてもユニークな取り組みだと思いました。

ご興味ありましたら株式会社カチモードのHPをご覧になってください。

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