宅建士について
不動産の専門資格、宅建士について
不動産業の専門資格として一般的に広く知られている宅建士(宅地建物取引士)ですが、どのような資格で主にどのような仕事を任されているのか、具体的には知られていないことも多いかと思います。
今回から宅建士について取り上げていきたいと思います。
① 宅建士の歴史
まず昭和32年に全身である「宅地建物取引員」が設けられました、その後昭和39年に「宅地建物取引主任者」に名称が変更されました。その後数十年にわたって「宅地建物取引主任者」の名称が使用されるのでこちらのほうが馴染み深い人が多いかもしれません。また同時に職務責任の明確化(重要事項に関する事務・契約締結時の書面交付に関する事務)や宅地建物取引主任者の資質の維持・向上をはかるための「法定講習制度」の実施等が行われました。そして平成26年に現在の「宅地建物取引士」に名称変更されました。
➁ 宅建士への名称変更の背景
宅建士への名称変更の理由として宅地建物取引は各種の法令等が複雑に絡んでおり、当事者の権利関係も画一的ではないといった状況のなかで、その取引に関わるものはそれ相応の専門的知識を持ち合わせているものであって、またそのものの責任の所在を明確にしてことが、購入者等の利益保護のために必要であるといったことがあげられます。
簡単に言えば、「宅地建物取引主任者」から「宅地建物取引士」に名称変更されたことによって、より専門家としての知識と責任が求められるようになったということが言えるかと思います。